ぎっくり腰
ぎっくり腰とは急性腰痛症のことで腰部や骨盤部に急激に激しい痛みを伴い身体の動きを制限します。
重いものを持ったり中腰の姿勢を取ったり、咳払いをして腹圧がかかり腰部や骨盤部に負荷がかかり「グツとかボキ」とか音を立てる場合もあるしただ急激に激しい痛みのみが起こり、人はこの痛みに悩まされています。
これは身体が我慢できる限界点を超えた時に起こります。この時初めて歪みが発生したのではなく、予兆として足の疲れや足の張り、腰部の筋肉の張り、よく足がつるなどの症状が必ずすでに起きています。ほとんどの方がこのことを見逃していますし安静にして一時的に休んで楽になっても原因が解消されていないならば何度も繰り返して起こります。
- 身体をまっすぐ起こせず、中腰の状態になる
- 立ったり座ったり寝返りするとき激しい痛みを感じる
- 痛みで靴下を履くことができない
- 座って仕事すると痛みがひどくなる
ぎっくり腰には二つのタイプがあります。
腰椎性のぎっくり腰
腰椎は5個の椎骨と椎間板で身体を支えています。側彎が起こり易く動きは少ないですが側方、回転、上方、下方にゆがみから椎間孔から出ている神経根を間接的に圧迫されると激し痛みとなります。ゆがみをそのままにしておくと癖付いたようにぎっくり腰が常習化します。さらに悪化すると坐骨神痛や椎間板ヘルニアに移行していきます。
写真のように腰に手を当てて痛みを避けようとして前傾姿勢を取ります。
写真のように腰に手を当てて痛みを避けようとして前傾姿勢を取ります。
仙腸関節性のぎっくり腰
現在増えているのがこのタイプのぎっくり腰です。骨盤の中にある腸骨と仙骨との間でなす関節で三つの靭帯で支えていますがこの二つの骨がずれて離開し関節を保護している靭帯に炎症が起こった状態を言います。
- 身体をまっすぐ起こせない
- 立ったり座ったり動作を変える時、お尻(仙腸関節)に痛みが起こる
- 寝返りがうまく出来ない
- 長く椅子に座れない
施術のポイント
- 来院する場合腰部又は骨盤部にコルセットを巻いて、車の乗り降りに注意しながら来て下さい
- 基本的には施術用ベッドで行いますが仰向けでもうつ伏せも出来ない方は座ったままの状態で施術いたします
- 炎症している患部を直接刺激するのではなく患部から離れた場所から施術しますので心配要りません。
※お客様の注意事項
- 一時的に筋肉に緩和措置を取っても腰椎・骨盤が歪んだ状態が残っていれば何度も起こります。
ぎっくり腰に至った奥の原因まで掘り下げていく必要があります。 - 腰椎や骨盤のゆがみをそのままにしておくと坐骨神経痛や椎間板ヘルニアへと悪化する可能性が高くなります。
- 腰痛の方でコルセットやボディースーツさらには矯正下着を常用されていると、しばらく一時的に楽になりますが身体はそれに頼ってだんだん自ら支える力を放棄してブヨブヨとした筋肉となり逆に腰痛が慢性化します。あくまでも急性期の時だけにしましょう。