鉄のちょっと豆知識 わたしたちが日頃使う道具、材料、用語について思いつく限り書いてみました。これを見てちょっとでも『参考になったよ〜♪』という方がいらっしゃればうれしいです。(^^)ニコ  
                          
                     もし間違っていたらごめんなさい・・・。
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溶接ビード 溶接棒

溶接棒は溶接する素材、肉厚別に棒径、棒の種類を選択しないといけません。写真は鉄とステンレスを溶接したところです。309という鉄とステンレスを接合する為の溶接棒の2.6ミリを使用しています。他にもステンレス同士を接合する308と言われる溶接棒とかもあります。

神戸製鋼のHP
日鐵住金溶接工業のHP
スプライスプレート 剛接合 スプライスプレート

継ぎ手を接合する為のプレートです。同じサイズのH形鋼のスプライスプレートでも留め付けるボルトの本数によって板厚が変わったりします。スプライスプレートとと高力ボルトで接合した箇所は剛接合となります。
サイコロ・ダイヤフラム・内ダイヤフラム サイコロ

ダイアフラムとコラムを溶接したものです。通称サイコロとも言われています。梁背とダイアフラムの高さが違う場合はコラムの内側に内ダイアフラムという鉄板を入れます。サイコロの上下には溶接の際のエアー抜きの穴を開けることがあります。
エンドタブ セラミックタブ

溶接部の始端、終端の溶接の垂れを塞ぐために設るセラミックで出来たものです。少し前までは鋼製タブといって鉄で出来た物を使用していました。鋼製に比べて溶接不良が出易いみたいですが、タブは繰り返し使用が出来ますし、鋼製みたいにカットする必要もありませんのでかなりの省力化が計れます。H形鋼用などタブにはかなりの種類があります。


コンドーテックのHP
原寸図 原寸図

個人的な意見ですが、CADがいくら発達したとはいえ、製作現場では原寸命です。原寸とは実寸で線を引く事を言います。原寸がそのまま製作時の型となる場合もあります。
高力ボルト ハイテン(HTB)・トルシア形(TC) 高力ボルト

写真上がハイテンボルト。下がトルシア形高力ボルト。ハイテンボルトの場合、手締め。トルシア形の場合機械で締めてピンテールを破断させ張力を確認します。

丸鋲のHP
H形鋼 H形鋼

@が梁せい
Aが梁幅
Bがウェブプレート
Cがフランジプレート
H形鋼の加工 H形鋼の加工

@が開先
Aが追込み
Bがスカラップ
溶融亜鉛メッキとは 溶融亜鉛メッキ

通称ドブ漬けメッキ。最近は屋外でのドブ漬けメッキは常識となりつつあります。しかし、ドブ漬けメッキだからといって絶対に錆びないわけではありません。メッキ処理後、最初は光っているメッキも酸化と共に徐々にグレー色に変色します。この酸化を利用した防食処理が溶融亜鉛メッキ処理です。

九州オーエムのHP
メッキ処理 ZAM

溶融亜鉛メッキが亜鉛とアルミの合金で、ZAMはそれにマグネシウムを合わせさらに耐食性をUPさせたものです。自社耐食実験の結果、ZAMの耐食性の強さが確認出来ました。

日新製鋼のHP
エッチングプライマー塗料 エッチング
   プライマー


2液型で塗料の接着性を良くします。塗装の際は黒皮まで除去して塗装します。

大日本塗料のHP
関西ペイントのHP
日本ペイントのHP
エアープラズマ切断 エアープラズマ

電気とエアーにより材料を切断します。プラズマだと通常ガスでは切断出来ないステンレスも切断出来ます。

ダイヘンのHP
デンヨーのHP
高張力鋼板 高張力鋼

普通の軟鋼との違いはグラインダーで削って確認出来ます。材料が硬いほど細かな火花が出ます。

新日本製鉄のHP
JFEスチールのHP
エキスパンドメタル エキスパンドメタル

写真左がXS-43で右がXS-63。

エキスパンドメタルにはかなりの種類があり、壁用、床用と用途が分かれています。

通常床用だとXG-21からの使用となっているようです。
溶接面 かぶり面

通常は手で持つタイプを使いますが両手を使わなければいけないときに使用します。

少し高価になりますが溶接の光が出るとレンズが暗くなる、面の上げ下げを必要としないものもあります。
ケミカルアンカー 後施工 ケミカルアンカー
(あと施工アンカー)


樹脂を注入し、ボルトを入れ硬化させることにより引っ張り強度を確保します。

注入型接着系アンカーとも言います。


樹脂の種類が色々ありますので用途に応じて使い分けます。

日本ヒルティー
のHP
縞鋼板 縞鋼板

鉄板にバツ印の模様が入ったもの。メーカーによって模様のサイズが違うとか。

別名チェッカープレート(CPL)とも言います。
裏当て金 コラム裏当て金

コラムの溶接ジョイント部分に使用します。

これは2分割タイプ。ワンピースタイプもあります。


フルサト工業のHP
超音波探傷検査(UT検査) 超音波探傷検査

溶接内部の欠陥を見つけるために行います。

別名UT検査とも言います。
シャーレンチ シャーレンチ

トルシア形高力ボルトの締め付けの際に使用します。締め付けてピンテールを破断させることによりボルトの張力を得ることが出来ます。

トランシット トランシット

これに三脚を取付けて建物のや柱の倒れを見たりします。レベル、金手なども見ることが出来ます。

水上洋行のHP
万力 万力

シャコ万とも言ったりします。

大小色々なサイズがありますのでその場に応じて使い分けます。


ロブテックスのHP
溶接の歪み取りの状況 歪み取り

溶接をすれば歪みます。溶接という作業は歪みとの戦いでもあります。基本的に溶接をすればその部分が縮み変形します。それをわからなくする作業が歪み取りです。方法としては加熱してからエアーや水を使って冷却する事で戻したり、圧力を掛けて戻す矯正法があります。
錆止め塗装 JIS5625 JIS5621 錆止め塗料

通常使用する錆止め塗料はJIS5621と言われる合成樹脂塗料です。また、JIS5625という耐久性の高い錆止め塗料もあります。通称シアナミドと言われています。
軽量鉄骨 C形鋼 トン(t)単価

鉄骨を積算する時によくトン単価という言葉が出てきますがトン単価は参考価格という事で御理解ください。なぜなら、1トン(t)の場合と100トン(t)の場合、重量鉄骨100トン(t)の場合と軽量鉄骨100トン(t)の場合ではまったく比較にならないからです。
錆止め塗装のブレース ターンバックル

ターンバックルとはネジ山のある部分に金物を指します。そして写真のもの一体でブレスとかブレースとか言います。
鉄骨建造物の建て方作業 建て方

現場によっては交通量の激しい交差点の場合もあります。そういった場所では材料の搬入計画や交通誘導員の配置など慎重に行わないといけません。
ジェットタガネ ジェットタガネ

溶接の際に付いたスパッタを除去する際に使用します。また錆落しなどにも使えます。

日東工器のHP
切板加工の際の型紙 型紙

切板を作るときには型紙を使用します。昔は手書きで型紙を作っていたのですが、今はプリンターやCADも発達し、CADで書いたものから直接プリントアウト出来るようになりました。
BCRコラムの確認 BCRコラム

現在、コラムの主流になりつつあります。赤いラインがBCRの印。SN材相当の溶接性を確保。

STKR
コラムもあります。


新日本製鉄のHP
JFEスチール
CADデータ・資料 CAD

CADはJWWを使用しています。CADデータが豊富なので図面書きも楽です。


 Jw_cadのページ
鉄板の加工・箱曲げ 箱曲げ

写真のように鉄板の四方を折り曲げたものを箱曲げ加工と言います。写真は螺旋階段の踊り場部分の箱曲げです。
イナズマ(稲妻)階段のレーザー切り レーザー加工

鉄板の切断方法としてガス切断・プラズマ切断・レーザー切断とあります。精度を必要とするのであれば若干高くなりますがレーザー加工を選択します。
ステンレスの種類 SUS304 SUS410・430 ステンレス(SUS)

ステンレスはアルミと同じように見た目にはわかりませんがかなりの種類があります。ステンレスで通常出回っているのは18−8と言われるSUS304や磁性があるSUS410などです。

スチールのHP
黒皮の除去作業状況 黒皮

鉄には製造時に出来る黒皮と言われる酸化皮膜が付いています。通常はそのまま使用するのですが、場合によってはグラインダー等で完全に除去する場合もあります。
レーザー距離測定器 レーザー距離測定器

レーザーで距離が一瞬にして測れるという優れものです。風の影響も受けなければメージャーの曲がりやダレも考えなくていい。精度は100mで3_の誤差という事なのでこれも考えなくていい。ただ弱点として天気が良い日にはレーザーが確認し辛い事・・・。

日本ヒルティー
のHP
TIG溶接機 タングステン TIG溶接機

先端のタングステン棒からアークを出し母材を溶かします。トーチを右手、左手で溶接棒を添加しないといけないので技術的にも難しい。魅せる溶接に適していますので我が工場ではとっても重宝しています。

写真右側が溶接棒


ダイヘンのHP
アーク溶接 アーク溶接機

一般的に良く使われる溶接機。溶接棒には被覆材が付いているので風の中での溶接にもっとも適しています。棒のサイズは溶かす母材に合わせて変えます。

写真右側が溶接棒



神戸製鋼のHP
半自動溶接機 ワイヤー 半自動溶接機

アーク溶接と似ていますが、違うのは溶接棒が自動供給される事。アーク溶接みたいに頻繁に棒を付ける必要はありません。とても作業性が良いですがガスシールドの為、風にとっても弱いのが弱点。
ガス切断機 ガス切断機

ガスの切断機です。火口は板厚に合わせて1番、2番、3番と変えます。
アセチレンと酸素ボンベ 酸素とアセチレンガス

鉄工所さんによってはプロパンと酸素という組合せでされているところもありますが、うちは酸素とアセチレンでやっています。
炭酸ガスボンベ 炭酸ガス

半自動溶接のシールドガスとして使用しています。ボンベの中に入っているガスがひと目で分かるように色分けされています。中身は液体で、中の気体が減ると同時に液体が気化していつも同じ圧を維持しています。

炭酸ガスは緑色。
アルゴンガスボンベ アルゴンガス

TIG溶接機のシールドガスとして使用しています。中身は液体なのでボンベを倒しての使用は出来ません。

アルゴンガスはねずみ色。
コンプレッサー コンプレッサー

エアーツールの末端は全てコンプレッサーに繋がっています。うちではジェットタガネ、エアープラズマ、塗装に使用しています。
パンチャー パンチャー

鉄板に孔を開けるのに使います。最大で穴径24_、板厚で19_。
高速カッター 高速カッター

材料の切断はほとんどがこれで切断します。板厚が厚かったり材料が大きかったりすると砥石が逃げるのが難点です。
携帯型ボール盤 携帯型ボール盤

マグネット式なので鋼材にピタッと引っ付けて穴を開けます。携帯型なので便利です。
ノコ盤 ノコ盤

大きなH形鋼など、高速カッターで切断出来ない物を切断します。


アマダのHP
溶接免許 溶接免許


免許は下向き溶接・縦溶接・上向き溶接・横溶接と種類があり、また素材別にも各種あります。また、免許は技能講習と違って更新制になります。歳を取るといろんな面で衰えますので・・・・・。


日本溶接協会のHP
コンパス コンパス

大小色々なサイズがあります。コンパスの先に石筆やマジック等を付けることにより、いろんなものに書けるようになります。

ちょっと重たいです。(笑)
ラチェットドライバー ラチェットドライバー?

ラチェットにプラスやマイナスなど各種ビットが取り付け可能です。インパクトドライバーが入らない狭い場所に有効です。回して締めるので、力はちょっと入りにくいかも。
パテ処理

自動車板金用のパテで、硬化剤を混ぜて使うものと、スプレーパテの2種類を使っています。使うとさすがに仕上がりが違います。・・・・・癖になりそう(笑)


ホルツのHP
差し金(さしがね)

曲尺とか曲がり金とか言いますね。大小色々なサイズがあります。写真には写っておりませんが、10センチ位のものも使っています。仕事必須のアイテムです。
台付スコヤ 台付スコヤ

H形鋼に付けたプレートなどの90度を出すために使います。
スナップリングプライヤー スナップリングプライヤー

機械関係の製作で使うスナップリング(写真右下のリング)を付けたり外したりする際に使います。。
自由スコヤ 自由スコヤ

角度を写し取る際に使います。これは小さいタイプで目盛りもありませんが、あったら便利というアイテムです。
プロトラクター プロトラクター

工作物の角度を測るのに用いる器具です。角度の目盛りが付いていますので、材料の角度切りの際に重宝します。
エグリ機写真

梯子(ハシゴ)用 エグリパイプ
エグリ機

パイプをエグル機械です。うちではハシゴを製作する時に良く使っていて、エグリの刃のサイズも34φ〜60.5φまでといろいろとあります。。
油圧ベンダーのパイプ曲げ 油圧ベンダー

油圧なので楽々♪ちょっとしたパイプの曲げがある時に助かります。
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