梨栽培の紹介

梨作りというのは数ある作物栽培の中でも、一年中忙しい作物の一つだと思います。

その殆どが手作業によるもので、機械に頼りすぎると梨の木から裏切られてしまう、ほんとに手のかかる作物です。

そんな梨栽培ですが、一年間手をかけ可愛がり、一度だけ実らせる梨の実だからこそ一生懸命になれるんです。

その梨を食べたお客さんから、「おいしいね(#^.^#)」と言われればこの上なく幸せを感じるんです。

ここでは、一年の作業のほんの一部をご紹介いたします。

 

(ここでの期間は当果樹園での作業期間ですのでご了承ください。幸水・豊水・新高・愛宕の栽培について)

 

□■□ 剪定作業 □■□

1月から始まる作業

(当園は年末まで愛宕を販売しているため)

昨年のうちに天高く伸びた枝を選別して整理します。

今年実らせる枝・来年用の枝・使わない枝をハサミや

鋸を使い整理し棚に結んでいきます。

一日4本から5本しかできないので、全園するには

雨の日も雪の日も頑張って、3ヶ月くらいかかります。

ほんとに大変な作業ですが、大事な作業です。

一月〜三月

□■□ 交配作業 □■□

梨は同品種での交配はしません。

するのかもしれませんが、別品種同志をかけ

あわせます。いらないところの花をとり、

花粉にして、交配するわけです。

この交配が悪いと、梨はなりませんし、

果型が悪くなりますので、丁寧にやっています。

 

例 幸水の花粉で豊水を交配

三月下旬〜四月上旬

□■□ 摘果作業 □■□

交配受粉後、梨の実ができます。

その中でよい形のものを選別し

摘果します。これにより養分が集中します

ので大きな梨となります。

(最終的には一個にします。)

四月〜六月

□■□ 袋かけ作業 □■□

当果樹園では豊水・新高・愛宕に袋をかけます。

袋をかけることにより肥大や色が回ります。

何よりも果実を病害虫から守り、

農薬も直につきません

六月〜七月

□■□      予防    □■□

予防は大事な作業です。

梨には多くの病害虫が寄ってきます。

無農薬が一番いいと思われるでしょうが、

なかなか梨作りには無理な話で、

有機資材を使用することで、

農薬を減らすことには努力しております。

この機械はSS(スピードスプレイア)といい、

500万くらいします。

三月〜十二月

□■□    草刈り    □■□

除草剤を散布しない当園では、

草刈りは年中通しての作業となります。

除草剤は毒性が強いので、せっかくの

土壌微生物まで殺してしまいます。

全園を草刈りするのは大変だけど、

それでも頑張っています。

草刈り用カート(モア)60万くらいします

一年中

□■□    梨の病害虫    □■□

黒星病 カメムシ
白紋羽病 アブラムシ
ダニ類